モデルを保存、開く、ダウンロードする

SketchUp for Web では、モデルは Web ベースのストレージおよびコラボレーションサービスである Trimble Connect に保存されます。これはデスクトップ版の SketchUp とは異なりますが、コンピューターのファイルシステムではなく Web ベースのファイルシステムとして Trimble Connect を使用すると、いくつかのメリットが得られます。ここでは、SketchUp for Web と Trimble Connect の間でファイルを管理する仕組みについて紹介します。

ファイルを保存する

新しいモデルを作成した後、まず最初にすることは、モデルを Trimble Connect に保存することです。次の手順に従います。

  1. 新しいモデルを作成したら、画面の左上のファイル名 [無題] か [保存] コマンドをクリックします。どちらの場合も、Trimble Connect ダイアログが表示されます。
    SketchUp for Web でモデルを開く
  2. まず、Trimble Connect ダイアログで、モデルを保存するプロジェクトを選択します。無料サブスクリプションでは、「SketchUp」という 1 つのプロジェクトにのみアクセスできます。有料サブスクリプションでは、web.connect.trimble.com で複数のプロジェクトを作成できます。プロジェクト内で [フォルダを追加] ボタンをクリックすると、プロジェクト内の作業を整理できます。
  3. Trimble Connect で場所を選択した後、[ここに保存] ボタンをクリックします。
  4. SketchUp for Web にモデルを保存する

これで、モデリングしている間、SketchUp for Web によって数分ごとにモデルが自動保存されるようになります。画面左上の [保存] コマンドをクリックすることで手動で保存することもできます。SketchUp を閉じる前に必ず手動で保存することをお勧めします。

無料サブスクリプションには、SketchUp for WebTrimble Connect Personal へのアクセスが含まれています。これは、1 つのプロジェクトフォルダとそのプロジェクトに保存可能な 10 GB のストレージを提供し、プロジェクトで共同作業するためのユーザーを 5 人まで招待できる無料サービスです。有料の SketchUp サブスクリプションでは、ストレージ、プロジェクト、共同作業者が無制限の Trimble Connect Business にアップグレードされます。

ファイルおよび最近使用したファイルを開く

SketchUp for Web を起動すると、[ホーム] タブからモデルを開く([開く] ボタンを使用するか最近使用したファイルを選択する)か、[Trimble Connect] タブからモデルを開くかを選択できます。モデリング中、画面左上の「ハンバーガー」型のメニューアイコンをクリックすることで、[ホーム] タブまたは [Trimble Connect] タブに戻ることができます。また、ファイル操作メニュー(SketchUp for Web でモデルを開く)の [開く] コマンドを選択することもできます。

ヒント: [ホーム] タブから、コンピューター上に保存されている SKP モデルファイルを開くこともできます。

最近使用したファイル

最近使用したファイル(最近 SketchUp for Web で開いたり保存したりしたモデル)を開く場合、[ホーム] タブに表示されているファイルをダブルクリック(またはファイル名をクリック)するだけです。これがおそらく、Trimble Connect に保存されているモデルの作業を再開する最速の方法です。

SketchUp for Web で最近使用したファイルを表示する

最近使用したファイルのリストは、実際には SketchUp for Web を使用しているブラウザにキャッシュ(または保存)されています。ブラウザキャッシュをクリアしたり、別のブラウザを使用したり、別のデバイスを使用したりする場合は、最近使用したファイルは表示されません。その場合は、[Trimble Connect] タブを使用してファイルを開いてください。

Trimble Connect からファイルを開く

Trimble Connect からファイルを開く場合、ファイルを保存したプロジェクト(無料サブスクリプションの場合は SketchUp フォルダ)に移動してファイルを探す必要があります。この場合は、リストをダブルクリックするか、名前をクリックするだけです。

プロジェクトに保存されているファイルが多い場合、デフォルトのサムネイルビューからリストビュー()に変更するとファイルを見つけやすくなります。リストビューでは、名前、最終更新日時、ファイルサイズでファイル一覧を並べ替えできます。これにより、大規模なプロジェクトでファイルを探すのが少し簡単になります。

リストビューでもサムネイルビューでも、各モデルにファイルオプションメニューがあります。ここから、開く、削除、ファイル詳細の表示、改訂履歴の表示を選択できます。これらのオプションは [ホーム] タブでも使用できます。

Trimble Connect のファイルオプション

改訂履歴

モデルを保存するたび(SketchUp for Web の自動保存のたび)に、改定と呼ばれる新しいバージョンのモデルが Trimble Connect に送信されます。そのため、実際には、いつでも復元できるバックアップファイルが存在します。これは、モデルが破損した場合や、モデルの操作が困難になるジオメトリやコンポーネントを追加する場合、簡単で単純な以前のバージョンのモデルに戻す場合などに非常に役立ちます。以下でその仕組みを紹介します。

モデルの改訂履歴にアクセスするには、[ホーム] タブ(最近アクセスしたファイルの場合)か [Trimble Connect] でそのモデルに移動します。ファイルオプションメニュー(3 つの点のアイコン)を開いて [履歴] をクリックします。これにより、画面の右側にファイルの改訂リストが表示されます。

モデルの改訂履歴

リスト内の特定の改訂にマウスカーソルを合わせると、[改訂を開く] アクションボタンが表示されます。

改訂を開くと、この古いバージョンのファイルがモデラーにロードされます。この状態では、進行状況を保存するまで、この古いバージョンに対して行った変更は一時的なものとなります。改訂を確認するときに、[保存] または [名前を付けて保存] コマンドを使用することで、改訂を元のモデルのコピーとして保存できます。

ヒント: 元のファイルと同じ名前を選択すると、事実上、改訂が復元されます。モデルには、保存をクリックする前の最後に保存したバージョンが含まれたまま、完全な改訂履歴が保持されます。

モデリングウィンドウの左側に表示される青いステータスフラグの [復元] コマンドを使用して改訂を復元することもできます。

改訂履歴からモデルを復元する

自動保存と一時バックアップファイル

SketchUp for Web には、ファイルの破損、ブラウザのクラッシュ、インターネット接続などの問題に対して、モデリング作業を復元するためのメカニズムがいくつかあります。

自動保存

デフォルトでは、5 分ごとに SketchUp for Web によってモデリングの進行状況が自動保存されます。左上の [保存] ボタンを見ていると、この自動保存の動作がわかります。自動保存が行われると、ファイルは 2 つの重要な方法で保存されます。1 つ目の方法として、ファイルの一時的なローカルバックアップが Web ブラウザのキャッシュに保存されます。2 つ目の方法として、すでにモデルが Trimble Connect に保存されている場合、自動保存によってファイルが新しい改訂として Connect に送信されます(手動で [保存] コマンドをクリックしたときも同じことが起こります)。

一時バックアップファイル

保存されていないモデルの復元

自動保存では、Trimble Connect のファイルレコードが更新されるだけではなく、Web ブラウザのキャッシュに保存されているモデルの一時バックアップファイルも更新されます。そのため、モデルがまだ Trimble Connect に保存されていない場合、モデリングの進行状況は、初回の自動保存の後、この一時バックアップファイルに保存されます。モデリングを開始するときはファイルを保存することをお勧めします。

保存せずに SketchUp for Web を終了した場合、または Web ブラウザがクラッシュした場合、次に SketchUp を開く時、アプリは復元されたファイルが見つかったことを通知し、この最後に保存された一時バックアップを開くオプションを提供します。

同様に、モデリング中にインターネット接続が失われ、接続が復旧する前に SketchUp for Web を閉じた場合、バックアップファイルを復元するためのプロンプトが表示されます。SketchUp の使用中に接続が失われたことに気づいた場合は、バックアップファイルとしてモデルをダウンロードすることをお勧めします。

復元されたファイルをロードするプロンプトが表示された場合、モデルはロードされますが、Trimble Connect に保存されたファイルに関連付けられていません。進行状況を復元する場合、[名前を付けて保存] コマンドを使用して、Trimble Connect に保存されているファイルを上書きします。復元されたファイルに対する処理が不明な場合に備えて、最後に保存されたバージョンは常に Trimble Connect の改訂履歴から取得できます。

コンピューターから開く、コンピューターにダウンロードする

コンピューター上にローカルに保存されている SketchUp ファイルを操作する場合は、SketchUp for Web でこれを行うことができます。

ローカルファイルを開く

コンピューターに保存されている SketchUp モデルを開くには、次の手順を実行します。

  1. 画面左上の「ハンバーガー」型のメニューアイコンをクリックすることで、[ホーム] タブに戻ることができます([ホーム] タブは、SketchUp for Web の起動時にロードされる最初の画面でもあります)。
  2. [開く] ボタンをクリックして、[マイコンピューター] を選択します。
  3. 目的のファイルに移動して選択します。[開く] をクリックします。

この方法では、モデルは一時ファイルとして SketchUp for Web にロードされます。[保存] をクリックするまで、ファイルは Trimble Connect にアップロードされません。Connect にモデルを保存したくない場合は、以下の手順に従って、デバイスにモデルをダウンロードします。

ヒント: モデルを追加する別の方法として、[Trimble Connect] タブに移動して、コンピューターからファイルをドラッグアンドドロップする方法があります。[モデルを追加] ボタンを使用することもできます。どちらの方法でも、ファイルがアップロードされ、選択済みとして表示されます。これ以降、このファイルに対するすべてのモデリングの進行状況が Trimble Connect に保存されます。ファイルはいつでもデバイスにダウンロードすることができます。

ファイルをダウンロードする

SketchUp ファイルのコピーが必要な場合、またはファイルをローカルに保存したい場合、操作するモデルを常にコンピューターにダウンロードすることができます。次の手順に従います。

  1. ダウンロードしたいモデルがモデリングウィンドウにロードされていることを確認します。
  2. 画面上部のファイル操作メニューを開きます。
  3. [ダウンロード] コマンドを選択します。ダウンロードする SKP バージョンを選択するプロンプトが表示されます。SketchUp for Web にモデルを再アップロードする場合は、任意のバージョンを選択できます。デスクトップ版の SketchUp でファイルを使用する場合、そのデスクトップ版に対応するバージョンを選択します。
  4. [OK] をクリックしてモデルをダウンロードします。